ナマズはシーバスなんかと同じで夜行性の魚ですので、同様に夜の方が断然釣りやすいです。
とは言っても完全に日が落ちて真っ暗になってからではなく、夕方の少し薄暗くなったあたりから活性があがり始めるようですので、仕事が終わってから帰宅する前の小一時間くらいなんてのはちょうどいい時間帯なのではないでしょうか。
まぁ真昼間でも釣れないことはありませんが、基本的にナマズは寝ていてルアーに反応しづらいので夜よりは釣りにくいんですよね。
ただ、魚の姿を視認して釣る、いわゆるサイトフィッシングの楽しみはありまして、これはこれで面白い釣りです。
ほとんど着水からの数秒で勝負が決まってしまいますけど。
- まずナマズを見つけます
- ドキドキしながらそいつの鼻先にルアーを落とします
- そこでバフっと来たらあなたの勝ち
- ピューっと逃げられたらナマズの勝ちです
できるだけナマズの近くにルアーを落とすこと。
キャストの精度が必要になってきます。
昼間の爆睡ナマズ
ただ、本当に爆睡しているナマズの場合、起こすのが意外に大変だったりします。
魚の真上にルアーを落としても気づかずに眠り続けるような図太い個体がいたりもしますし、竿先で何度か突っついてようやく起きるような寝坊助なヤツに出会ったこともあります。
しかもその寝坊助、気づいてピュッと逃げるんじゃなくて、寝ぼけたまま面倒くさそうにゆっくり泳いで逃げて行きました。
当然私の投げたルアーには見向きもしませんでした。
夜はキャスト精度が要らない
ちなみにデイゲームでは寝ているナマズに気づかせるためにできるだけ魚の近く、アシなどの障害物ギリギリを狙う必要がありますが、夜はその必要はありません。
なぜなら目を覚ましたナマズは棲みかを離れてあちこち泳ぎ回りはじめ、身の回りに起こる変化にたいして敏感に反応するからです。
ですので極端な話、まぁ川の真ん中あたりテキトーなところにルアーを投げて巻いてくればそれでOK。
もし近くにナマズがいれば襲い掛かってくるでしょう。
むしろルアーを引っ掛けてしまうリスクがあるので、アシ際などは狙わない方がいいまであります。
アシ(特に根っこ)に引っ掛けるとただでさえ処理が面倒なのですが、夜にやるとその面倒臭さがさらに倍増してしまいますからね。
ただ、テキトーに投げておいてもいいのは高活性時。
特に気温が高くなる真夏などはナマズも夏バテ気味になるようで、あまりルアーを追わなくなります。
そういう真夏の低活性時は、もう少しシビアに魚の真上やすぐ近くを通してやるか、水温の下がる深夜から明け方にやると釣果が上がりますよ。
基本はランガン
ナマズ釣りはデイゲームでもナイトゲームでも同じ立ち位置で粘るのではなく、どんどん歩いてナマズのいそうな場所を絨毯爆撃のように攻めていくのが基本です。
魚が来るのを待つのではなくて、こちらから魚の近くに出向いていくわけですね。
ですので、ひとつの立ち位置からルアーを投げる回数は小さな場所なら2,3回のこともありますし、大きめの釣り場でもせいぜい7,8回ほど。
自信のある場所でもピンポイントに2回投げて出なければ、そこにナマズはいないと判断して次に行きます。
経験上、やる気のあるナマズがいるところにルアーを投げたら、だいたい2回目までに反応しますからね。
ルアーを投げる方向
また上ではテキトーに投げときゃいいなんて言いましたが、いちおう投げる方向にも順番をつけています。
まず、足元。
乗るかどうかは別にして意外に出ますので、とりあえず竿1本分ほど引いたところから提灯釣りの要領でポコポコやってみます。
それから下流に向けて真ん中・遠い斜め・近い斜め・正面の順番で投げていきます。
もし食い気のあるナマズがいたならどこかで反応するはずですし、それで出なければ魚はいないと判断して3~5メートルほど移動、またキャストを繰り返していきます。
- 1か所で粘らずどんどん歩いてナマズを探す。
- 2回ルアーを通して出なければ諦めて次を目指す。
- アシ際や障害物周りをシビアに狙う必要はない。
カップ音よりも着水音が重要?!
最近のナマズルアーはどれも非常にやかましい作りになっていますが、巻いてる最中のカップ音やラトル音よりも着水音の方が重要だと個人的には感じています。
どうも、着水音には反応するけどカップ音には反応しないナマズがいるように感じるんですよね。
確かな証拠があるわけじゃないんですけど…
近くにポチャンと落ちたら反応するけど、コポコポとかガショガショ・ゴロゴロいいながら泳いでくるルアーは無視するみたいな。
ですので同じポイントを攻めるにしても、20m遠投してずっと巻いてくるんじゃなくて、10m×2回や7m×3回のように刻みながら探るようにしてますよ。
信じるか信じないかはあなた次第です。