意外に楽しいルアーの改造
ナマズ釣りの楽しみの一つに「ルアーの改造(カスタマイズ)」があります。
捕食が下手くそでなかなか乗らないナマズを少しでも乗りやすくするために、ナマズ釣り師はあれこれとルアーをカスタマイズするわけです。
そして、あーでもないこーでもないとルアーや部品をいじくり回して試行錯誤してる時間が実に楽しかったりするのです。
そんな自分なりに工夫したルアーで釣れると喜びもひとしおなんですよ。
さて、ナマズルアーに対して施される改造は主に3つ。
- フックの延長
- フックにスカートやタコベイトをつける
- ブレード等を付けてノイジー化
スミス社キャタピーの改造(カスタマイズ)
まずはフックの延長をナマズルアーの代表格であるキャタピーを例に見ていきましょう。
私がいろいろ試行錯誤してみた結果、たどり着いたフックカスタマイズの最終形はコレ。
「スイベル+リング1個+フック」
これが一番キャッチ率が高いです。
ちなみにスイベルの大きさは、長さが18㎜のモノ(たぶん#3ぐらい)でリングは#3。
小さいスイベルですとキャタピーのフックを止める金具が通りませんので注意しましょう。
ちなみにフロントフックは魚体保護のため使わず、ラインが引っかかることがあるため金具も外しています。
ただ穴が開いてるのがなんかイヤなのでビスは締めています。
フックを延長する理由
そもそもなぜフックを延長するのかと言いますと、理由はナマズの捕食の仕方にあります。
明るいうちにルアーを投げてナマズのバイトを見てみると分かるのですが、だいたい後ろからチェイスしながら「バコッ!バコッ!」とルアーに襲いかかるんですね。
ごく稀に下から突き上げるように喰ってくることもありますが、ほとんどは後ろからです。
何故かはわかりませんが、おそらくそういう習性なんでしょう。
で、夜なんかですとナマズは主に対象の出す波動を感知して襲いかかるわけですけど、目がかなり悪いせいか、捕食対象に対して正確な距離感で襲いかかることができないことがままあるんですね。
つまり、ルアーが引っぱられて移動したあとの何もないところをミスバイト(空振り)してしまうんです。
それを防ぐためにフックを後ろに伸ばして、少しでもフックに乗る機会が増えるようにしてるのです。
もっとも、活性が高ければ空振りした後でも何度もバイトしてくるので、連発バイトを楽しみたければ、あえてフックを伸ばさないという手もありかもしれません。
スカートやタコベイトも必須改造
ナマズの捕食は「バイト(かみつく)」と呼ばれますが、実は噛みつくよりも「吸い込む」方が近いです。
ホオジロザメタイプではなくジンベイザメタイプ。
そこで、少しでも吸い込まれやすくするためにラバースカートやフェザー、タコベイトをフックに装着します。
吸い込む対象の体積が大きい方が、より吸い込まれやすいだろうという理屈です。
またこのカスタマイズは、たとえナマズがフックを空振りしても、ヒラヒラがひげや口先などに当たれば次のバイトを誘発しやすくなるとも考えられますので、やっておいた方がよいでしょう。
ちなみに、タコベイトは100円ショップのダイソーに売られてるものが人気のようです。
ブレード装着
デフォルトでお腹にブレードの付いているルアーもたくさんありますが、もともとは付いていないキャタピーにも装着可能です。
ボディにブレードが当たるので、音によるアピール力がさらにアップします。
ただ個人的には、キャタピーは完成度が高くてそのままで十分釣れると思っているので、あえてブレードを付けたりはしません。
ケミホルダーで視認性アップ
最近のナマズルアーはだいたいケミホタルを装着できるようになっていますが、昔から根強い人気を誇るジッターバグなどには装着できません。
またキャタピーは個体差があって、デフォルトの状態ではケミホタルの抜き差しがキツくてやりにくいものがありますし、ケミホタルの端っこだけが見える構造なので、もう少し視認性を上げたいと思う人もいるでしょう。
そんな時にはケミホルダーがおすすめです。
シールでくっつけるようになっていますが、そのまま使うと投げてるうちにどこかに飛んで行ってしまうと思いますので、必ず瞬間接着剤などで固定してからお使いください。