おすすめのヒラメロッド
どんなロッドがヒラメ釣りに向いてるのか
昨今のヒラメ釣りブームを受けて、各釣り竿メーカーがこぞって“ヒラメ専用ロッド”を出すようになりました。
それこそメーカーの数だけ竿があるような状態ですので、どれを選んだらよいのか迷うかもしれませんね。
やれ遠投性がどうだ、やれテーパーがどうだ、バラシにくさがうんぬん…と、それぞれのロッドにいろんなうたい文句をつけて販売する訳ですが、結局のところまぁどれでもよいです。
要はルアーを投げられればいいわけですので、別にあなたが今お使いのシーバスロッドでも全く構いません。
ただ、ヒラメ用のルアーは割と重量のあるものが多く、30gほどのルアーを気持ちよく投げられないような華奢なロッドはヒラメ釣りには向いていないと言えます。
もちろんそんな重いルアーを使わなくてもヒラメは釣れるのですが、何度か浜に通えばどうしても使いたくなる状況におそらく出くわすでしょう。
また、掛かった魚を取り込む時には波に乗せたりして浜にずり上げることになるんですが、柔らかい竿は波打ち際の引き波に対抗できずにかなり難儀しますので、ある程度のハリや強さ・硬さがあった方がよいのです。
ヒラメ専用ロッドはその辺を考えた作りになっているんですね。
どんなルアーを投げたいか
またどんなルアーを使いたいかで選ぶ方法もあります。
ミノーを巻きたいのか、メタルジグをしゃくりたいのか等々。
一般的には、M表記なら30g前後、MH表記なら40g以上のジグを気持ちよく振り抜けて、さらにはしゃくる時もストレスにならないと思います。
メーカーのホームページを見ればルアーウェイト●gとかジグウェイト●gと書いてありますので購入する際には参考にしてください。
もちろん竿にも表記してあります。
それと、重たいルアーを投げればよく飛ぶかと言えばそんなことはなくて、重たいルアーを遠くまで飛ばすには重くて強い竿が必要で、その重くて強い竿を曲げるためには釣り人にもそれなりのパワーが要求されると言うこと。
そして浜に降りたら何百回も竿を振ると言うことを念頭に置いて竿を選びましょう。
初心者におすすめのヒラメロッドはコレだ!
それではオススメのヒラメ専用ロッドを紹介します。
まずはシマノから出ているネッサシリーズ。
ネッサシリーズはヒラメ釣りの第一人者、堀田光哉さんがプロデュースしていることでも有名な竿ですが、
とにかく軽くて持ち重りしない
のがいいところです。
サーフのロッドにおいては、「軽い」は正義なのです。
また、シマノの竿らしくパリッとしたハリがあるにもかかわらず、魚が掛かるとベリーの部分からよく曲がってくれます。
よく曲がるんですけどバットパワーもあるので、大物が来ても安心してやり取りできますよ。
ネッサシリーズを気にいっている理由
そして私が一番気に入ってるのは、その持ち運びやすさ。
この竿はバット・ベリー・ティップの3本継なんですが、仕舞寸法が100cmちょっとですので車の後部座席にそのまま横向きに置けるんですね。
これが3m・2本継の竿ですとそうはいきません。
普通のセダンや軽自動車ですと、運転席と助手席の間を通して縦にしないと車に乗りませんからね。
積むのも出すのも面倒なんですけど、ネッサだとそんな煩わしさがありません。
まぁロッドキャリーを装着するという手もありますが…
デメリットもある
しかし3本継ならではのデメリットもありまして。
それが移動の際の面倒くささ。
ガイドにラインを通したままロッドをたたんで違う釣り場へ行こうとする時がもう大変。
ラインがしっちゃかめっちゃかになるのです。
一旦スナップの前でリーダーをカットして、次の釣り場でもう一度ガイドに通し直した方が早いぐらい。
まぁこれは3本継の宿命として妥協するしかありませんね。
ネッサci4+が最初の1本に最適
そんな訳で、現在私は初代の無印ネッサ1002Mを使っていますが、次はネッサci4+の1002Mを買うと思います。
だって無印とci4+で性能に値段ほどの差はなさそうですし、実際に浜で投げてみた感じもほとんど一緒でしたから。
重さはほぼ一緒(無印174g/ci4+171g)でガイドがチタンかステンレスかの違い。(他にもカーボンの巻き方とか細かな違いはあるのかもしれませんけど…)
それなら1万円ほど安いci4+を買いたいです。
ちなみに1002Mというのは最も標準的な仕様の竿で、プラグなら35g、メタルジグなら42gまで快適に投げられるように設計されていて、ミノーもワームもメタルジグもこの竿1本で扱えるので非常に使い勝手がいいです。
もしもう少し重たいルアーを投げたいのでしたら、MMHやMHが対応してますのでそちらを選んでください。
ちょっと落ちる?ネッサBB
ちなみにネッサBBというさらに廉価な商品もありますけど、こちらはさすがに値段の差を感じるデキでした。
柔らかいと言えば聞こえがいいですが、率直に言えばぼんやりしてダルい感じ。
ルアーをキャストした直後に竿が「ボヨヨン!」と暴れるきらいがあります。
MHあたりにすればもう少しシャキッとするかもしれませんが、どうなんでしょうね。
ただ、「ハマるかどうか分からないけど、取り敢えずちょっとやってみたい」という人にとっては、価格的にも性能的にも十分な1本だと思います。
ヒラメは竿の値札を見定めてルアーに食いつくわけではないですしね。
それに、もし座布団ヒラメが掛かってもちゃんと獲れるだけのパワーは当然備わっています。
あとはあなたの性格次第でしょうか。
『BBはこんな感じだけどci4+はどんな感じなんだろう…』
と言う感じで、使ってるうちに別の竿が気になる傾向があるなら、最初からいい方を買っておくのもアリかなとは思います。
まぁ財政状況次第ですけどね。
ロッドに限らず、悩んだ場合は値段の高い方を選んでおいた方が後悔することは少ないと思います。
お手頃価格がうれしいラテオFJも捨てがたい
もしネッサ以外でオススメするとすれば、ダイワのラテオFJ。
こちらはネッサci4よりも少しだけリーズナブルな値段設定になっています。
で、私はこのラテオFJを触った事が一度もないんですが、それでもオススメする理由は、、、
ラテオQが非常にいい竿だから。
軽くて、ダイワらしくしなやかに曲がって、しかも竿自体が強くなっています。
一昔前のダイワは、ルアーウェイトは7掛けなんて言われるぐらい華奢でした。
例えばルアーウェイト7g~28gって書いてあったら、28g×0.7=約20gがマックスだよっていうこと。
ところがラテオQのML(7g~35g)は30gのルアーを普通に投げられて、しかも70cmクラスのシーバスなら結構簡単に寄せてきてしまうんです。
この進化には本当にびっくりしましたね。
そしてそんな竿がせいぜい2万円弱で買えるって言うんですから、これはもうダイワの最高傑作だと言っても過言ではないと私は評価してるんですね。
その名竿ラテオを冠する竿なんですから、FJだってきっといい竿に違いないという論理です。
ちなみに竿の自重も1010ML/Mで180gですから悪くありませんね。