あなたは釣りのマナーについて考えたことはありますか?

ここ最近釣りをする人が増えてきました。皆さんの友人、知り合いの中にも釣りを趣味にしている人がいるのではないでしょうか。
これはこれで非常に喜ばしいことだと思います。釣りの楽しさ、面白さが多くの人に認知されてきたわけですからね。
しかしそれに伴って
「釣りのマナー」、「モラルの低下」が問題として取り上げられるようになりました。
これは非常に悲しむべきことです。一人ひとりができることをやっていきましょう。そして環境と魚に優しい「エコな釣り人」になろうじゃありませんか!
ごみは持ち帰ろう
一番の問題だと思います。
マナー云々以前の話だと思うのですが、現在、釣り場(特に人気のあるスポット)に行きますといろいろなごみが捨てられています。
ビニール袋、コンビニ弁当のトレイ、ペットボトル、練りえさの袋、餌の入っていたパック、からまったテグス、タバコの吸殻・・・。おそらく心無い釣り人が捨てていったものだと思います。
一部の釣り人が出すこれらのごみが原因で釣り禁止になってしまった場所もあるほどなんですよ。しかしながら、この問題を解消するのは簡単なことなんですね。
「自分が出したごみは責任を持って自分で持ち帰る」
たったこれだけのことをみんながやるだけなんですよね。スーパーなどのビニール袋をクーラーボックスにくくりつけておくだけ、タバコを吸う人なら携帯灰皿を持っていくだけです。
海鳥とウミガメのニュース
そしてあるとき見た2つのニュースの特集でその考えを強くしました。
ひとつは海鳥たちの話です。
- テグスが食い込んだため脚がちぎれてしまっている
- くちばしのあたりからルアーがぶら下がっている
- 仕掛けがからまった状態で死んでいる
もうひとつはウミガメの話です。
死んで浜辺に打ち上げられたウミガメを解剖したところ胃の中から出てきたものは・・・
- 大量のビニール袋
- ペットボトル
ウミガメたちは海中に漂うビニールを好物のクラゲと間違えて食べてしまうそうです。
本当にショッキングでかわいそうだなと思うと同時に、これは防いでいかねばならないことだとあらためて痛感しました。
持ち帰らない魚は海に帰そう
釣りをしてますといろいろな魚が釣れてきます。狙ってる獲物ではない魚があがってくることもしばしばです。俗に言う外道というやつですね。そしてその外道の中にも喜ばれるやつと、嫌われるやつがいます。
ハゼを釣っているときに大きめのセイゴが来たらちょっとうれしいですし、ある日などはキスを狙ってましたらなにを間違えたのかシタビラメが食ってきてくれまして大満足で家路についたこともありました。
しかし、うれしい外道ばかりではありません。フグが来たらどうでしょうか。まったくうれしくないと思います。(女性や子供には大人気ですが・・・)
そこで問題なのはその後の行動です。ちゃんと海に帰してやりましょう。陸にあげて日干しにしても意味がありません。ゴンズイやハオコゼが来た場合も一緒です。何匹か殺したところで彼らがいなくなることはありませんから。かわいそうなだけですよね。
「君たちは来なくていいぞー」とつぶやきながら寛大な心でリリースしましょうよ。
同じように、持ち帰るには少々小さすぎるサイズの魚が釣れた時も
「ワンパクでもいい。たくましく育ってほしい」などとぼやきながら放流です。
そうすれば大きくなってからちゃんと戻ってきてくれるものなんですよ。ホントです^^
釣りすぎに注意しよう
「たくさん釣れるといいな」とか「大物を釣るぞ」など釣り人はそれぞれいろいろな想いを胸に釣り場に向かうと思います。そしていざ念願かなって爆釣!とても気分のいいものです。
特にハゼやキスなどは食いが立っていると夢中になって釣ってしまいがちです。でも、できれば自分と家族が食べる分ぐらいを釣ったら、あとはリリースしてやるぐらいのゆとりがほしいものですね。釣り人は漁師ではありませんから。
先客がいる場合は一声掛けよう
自分が狙っていたポイントに先客がいた場合は、無言で隣に入っていくより一声掛けたほうが気持ちよく釣りをすることができます。
「おはようございます。隣すいません」こんなひと言でいいのです。
「早くどいて下さい」なんて言うのは当然NGですから、心の中で言うんです。(って、オイ)
そうすれば「けっこう魚いるみたいだよ」とか「今日はだめだなぁ」なんて話から、「最近はオキアミがいいみたいだ」とか「どこそこで何があがった」みたいなちょっとした情報が聞けるかもしれません。
釣り場や魚は地球が私たちに与えてくれた大切な財産です
一人ひとりがマナーを守り、感謝の気持ちと愛情を持って大自然に接していけばこの財産をいつまでもずっと守っていけるのではないかと思います。
初心者でもベテランでも、女性でも男性でも次回の釣行の際には今一度マナーを確認してみてください。これが確認するまでもなく無意識にできていたら素晴らしいです。
もし、一緒に釣りに行く仲間の中にできていない人がいたなら教えてあげましょう。これもマナーのひとつかもしれませんね。
